東京都 中小企業振興公社|令和7年度

DX推進助成金で、物流DXを加速。最大3,000万円の後押しで、配車・庫内・請求・車両IoTを一気通貫

東京都のDX推進助成金は、デジタル化による企業変革・生産性向上を実現するための機器・ソフト・クラウド・データ分析などの導入費を、最大3,000万円まで助成する制度です(下限30万円)。
物流・運送業には働き方改革推進枠が明示され、助成率が最大「5分の4」まで上がる強力な設計。さらに賃上げ計画を掲げると(中小企業で)4分の3、小規模では5分の4へ引上げ可能です(コースにより異なります)。
申請には、同公社の「DX推進支援事業」アドバイザーによる支援と提案書が必須、かつ事前予約→jGrantsで電子申請という段取りが要件です。第1回は5–6月で終了、第2回(令和7年度)は「11月頃開始予定」と公表されています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

上限3,000万円(下限30万円) 助成率 最大5/4(働き方改革枠) 機器・ソフト・クラウド・分析 対象 要:アドバイザー提案書+事前予約 申請:jGrants(電子) 第2回:11月頃 事前予約予定

※要件・期日は必ず公社の最新ページ・募集要項をご確認ください。本文の制度条件・期日記載は公社公式の一次情報に基づきます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

制度の仕組みを詳しく見る

制度のしくみ:アドバイザー提案書+事前予約が必須。助成率は“枠”と“賃上げ計画”で最大化

本助成金は、公社の「DX推進支援事業」でアドバイザー支援を受け、アドバイザー作成の提案書に基づく申請が必須です。
申請フローは、事前予約(必須)公社から申請URL・様式案内jGrantsで電子申請 という段取り。第1回(令和7年度)は事前予約:5/15~6/16申請:6/9~6/23で終了しており、第2回は「11月頃開始予定」と公式案内されています。交付決定は9月下旬予定、助成対象期間は10/1~翌年9/30(1年間)が基本です。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

  • 助成上限・下限:上限3,000万円/下限30万円(いずれも税別の対象経費ベース)
  • 対象経費:(1)機器・ロボット導入(ハンディ、スキャナ、タブレット、棚卸機器、車載IoT等)/(2)システム構築(TMS/WMS/連携開発 等)/(3)ソフト導入(SaaS/オンプレ)/(4)クラウド利用(利用料・初期設定)/(5)データ分析(可視化・最適化) などが例示。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
  • 助成率(生産性向上コースの例):中小企業1/2・小規模2/3・賃上げ計画あり(中小)3/4・賃上げ計画あり(小規模)4/5働き方改革推進枠(建設、運輸業 等)4/5。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
  • DX戦略策定支援コース:基本2/3、賃上げ計画ありで3/4~4/5、働き方改革推進枠は4/5。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
  • 対象者:都内中小企業者等(会社・個人事業主・中小企業団体)。GビズIDプライムが必要(事前予約の案内に明記)。:contentReference[oaicite:7]{index=7}

訳し方メモ:運送業は「働き方改革推進枠」の対象業種に明示されるため、最大4/5の高い助成率を取りにいけます。加えて「賃上げ計画」を掲げると通常枠でも助成率が一段階上がります。:contentReference[oaicite:8]{index=8}

“物流DX”で具体的に何が対象になりうる?

  • TMS/AI配車・動態管理:ルート自動作成、拘束時間管理、ETA通知、共同配送の束ね最適化、配車たたき台の自動化 等
  • WMS+ハンディ:ロケ管理、二段階スキャン(ピッキング/検品)、棚卸迅速化、誤出荷ゼロ化に向けた仕組み
  • 車載IoT/テレマティクス:ドラレコ・ECUデータ連携、アイドリング/速度管理、燃料・安全の見える化
  • 請求・電帳法対応:配送データからの自動請求、電子保存、回収状況ダッシュボード
  • データ分析/ダッシュボード:積載率・走行距離・遅延・誤出荷・締め日等のKPI可視化

※個別の適否は、アドバイザー提案書の内容と募集要項の整合で判断します。最初に「何を、どの費目で、どの効果を狙うか」をマップ化するのが審査の近道です。:contentReference[oaicite:9]{index=9}

ケースで理解する:助成率を最大化しつつ、費目の“二重計上ゼロ”で導入する

ケースA:働き方改革推進枠×TMS/WMS/請求の三位一体導入

車両40台・2拠点・地域配送。配車長の属人対応と紙ピッキング、請求の紙処理でひっ迫。
(投資設計) TMS+動態の導入、WMS+ハンディ+ラベルプリンタ、請求電子化+電帳法対応。
(費目仕分け) 機器(ハンディ/プリンタ/アクセスポイントなど)=「機器・ロボット導入費」/TMS/WMS導入・設定=「システム構築費/ソフト導入費」/SaaS月額・初期設定=「クラウド利用費」/ダッシュボード=「データ分析費」。
(助成率) 働き方改革推進枠(業種要件クリア)で4/5を目指し、さらに賃上げ計画を掲げると枠に応じて上乗せ(※募集要項の該当箇所で最終確認)。
(効果) 走行距離7%削減、配車工数50%削減、誤出荷1/10、請求締め短縮。初年度の投資回収を現実的に狙える。

  • 燃料:月約832万円 → 7%削減で約58万円/月 改善
  • 配車:2名×50%で約41万円/月(2,000円/h, 8h×26日)
  • 誤出荷:0.5%→0.05%で約22.5万円/月(1万件×差0.45%×5,000円)
  • 請求:400件×5分短縮で約6.7万円/月

※金額はモデル試算。実際の効果は台数・距離・単価・出荷件数で変動します。

ケースB:DX戦略策定→段階導入(CSV→API)で“確実に”定着

いきなりフル連携を狙うと、現場は混乱しがち。戦略策定コース(2/3~4/5)で要件定義・ロードマップ・KPI・体制を固め、1年目はCSV連携・教育・基幹の棚卸を優先、2年目にAPI化・最適化へ。
助成で“計画→実装→検証”のPDCAを設計し、ムリなく定着させるのが勝ち筋です。

ケースC:既存ツールの再構成+可視化で“現場語”ダッシュボード

すでにTMS/WMSを入れているが、情報がバラバラ。クラウド利用費で共通基盤を整え、データ分析費でKPIダッシュボード(積載率・距離・誤出荷・締め・回収サイト)を構築。
“現場語”の指標に言い換えるだけで、会議の質と速度が変わります。

申請のながれ:アドバイザー提案書→事前予約→jGrants。第2回(11月頃開始予定)に間に合わせる逆算

1無料診断(30~45分):台数・拠点・出荷件数・人員・賃上げ計画の有無を確認。働き方改革推進枠の適用可否を判定。

2DX推進支援事業の申込:アドバイザー支援を受ける手続き。提案書の作成に「最低3か月程度」かかる旨が公式に明記されています(余裕を持って着手)。:contentReference[oaicite:10]{index=10}

3提案書づくり(当社伴走):現状→課題→To-Be→機能→費目→KPI→工程表。相見積(2~3社)を比較可能な仕様で取得。

4事前予約(必須):公式の募集ページから予約フォームへ。GビズIDプライムを取得済にしておく。:contentReference[oaicite:11]{index=11}

5jGrantsで電子申請:案内された期間に申請。第1回は6/9~6/23だったため、第2回(11月頃開始予定)も短期決戦が想定されます。:contentReference[oaicite:12]{index=12}

6交付決定→契約・発注交付決定前の発注・支払は対象外。工程は交付決定→発注→納品/支払→実績報告の順。

落とし穴:(A)提案書の準備不足(3か月想定を見込めず予約に間に合わない)、(B)枠の選択ミス(働き方改革枠/賃上げ計画ありの活用漏れ)、(C)相見積の比較可能性不足で合理性が弱い。
対策:今から提案書づくり着手→第2回の事前予約(11月頃予定)に合わせ、GビズID整備見積の仕様統一を前倒し。:contentReference[oaicite:13]{index=13}

採択後:段階導入→証憑→実績報告→受給。KPIで“賃上げ原資の吸収”を見える化

1) 実装(段階導入)

  • 初期はCSV連携で早期稼働→安定後にAPI化で無人化を拡張。
  • 教育は動画マニュアル+チェックテストで属人化を解消。

2) 証憑の整備

  • 納品書・領収書・振込記録・設置写真/シリアル等を台帳化。ファイル名ルールで電帳法にも対応。

3) 実績報告→受給

  • 要領の様式に沿って電子提出(変更・報告の様式ZIPも公式に用意)。:contentReference[oaicite:14]{index=14}

4) 定着・効果検証

  • 積載率・距離・誤出荷・締め・回収サイト等のKPIをダッシュボード化。働き方改革枠賃上げ計画の成果を数値で示し、次の投資・価格交渉の根拠に。
助成対象期間は1年間(10/1~翌9/30)が基本。工程と支払・納品・検収の時系列を「交付決定日」起点に揃えることが肝心です。:contentReference[oaicite:15]{index=15}

料金・進め方:完全成果報酬+保証金30万円でリスク最小化

フィー体系

  • 保証金(預かり金):30万円 … アドバイザー連携・要件定義・費目設計・相見積整備・申請ドラフトの着手金。採択時に成功報酬へ充当。
  • 成功報酬:採択決定後にお支払い(割合・上限は規模で個別見積。目安:受給見込額の◯%・最低報酬◯◯万円)。
  • 不採択時:成功報酬なし。保証金は準備工数の対価として充当(再申請への振替も可)。

提供範囲

  • DX推進支援事業アドバイザー連携/提案書作成の実務支援
  • 費目マップ(機器・システム・クラウド・分析の重複ゼロ設計)
  • 相見積テンプレ・仕様書化・KPIロジック(燃料・工数・誤出荷・締め短縮)
  • 事前予約~jGrants申請~交付決定~導入~実績報告~定着まで伴走
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FAQ(抜粋)

Q. 何から始めればいい?
A. まずはDX推進支援事業のアドバイザー支援に申込→提案書づくり→第2回の事前予約(11月頃予定)→jGrants申請の順です。:contentReference[oaicite:16]{index=16}
Q. 運送業は助成率が高くなる?
A. 「働き方改革推進枠」の対象(建設・運輸業 等)となり、4/5まで上がる設計です。賃上げ計画の併用も検討を。:contentReference[oaicite:17]{index=17}
Q. どんな費用が対象?
A. 機器・ロボット、システム構築、ソフト導入、クラウド利用、データ分析など。TMS/WMS/車載IoT/電子請求・電帳法対応・ダッシュボード等も設計次第で対象に。:contentReference[oaicite:18]{index=18}
Q. 今年のスケジュール感は?
A. 第1回は事前予約5/15~6/16、申請6/9~6/23で終了。第2回は11月頃に事前予約開始予定です(公式記載)。:contentReference[oaicite:19]{index=19}
根拠:東京都中小企業振興公社「DX推進助成金」公式(制度概要・助成率・対象経費・事前予約~申請手順・第2回の予定・対象期間・窓口等)。:contentReference[oaicite:20]{index=20}
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